こんにちは。PEPの島です。

日々AIのアップデートがあまりに頻繁にありすぎてついていくのに必死というWEB担当者の方も多いのではないでしょうか？

Gemini 3.0 Proの「推論能力」

Gemini 3.0 Proは、Google AIの核となる頭脳です。

弊社でもchatgptをメインにしていましたが、ここ最近はGeminiばかりです。何を隠そう、最も注目すべきはその劇的に向上した推論機能です。

深い論理的理解

 書籍で何十冊分にも相当する膨大な情報を一度に読み込み（最大約100万トークンを超えるコンテキストウィンドウ）、その中の論理性、時系列、相関関係、因果関係といった複雑な要素を構造的に深く理解する能力を備えています。

マルチモーダル推論の統合

テキスト、画像、音声といった複数の入力形式を個別に処理するだけでなく、それらを統合した推論を行う「マルチタワーアーキテクチャ」を採用しています。こ

れにより、複雑なグラフを含むPDFや、ドキュメントにリンクされた音声メモなど、混合された情報を一貫性を保ちながら処理できます。

全体指揮

単なる情報生成に留まらず、タスクの全体像を構造的かつ論理的に把握し、画像、音声、動画、テキスト、プログラムコードといった各専門分野のAIモジュールに対して最適な指示を出し、タスク完結まで導く「全体指揮」の役割を果たします。

この高い推論能力と汎用性により、社内業務におけるAI活用の中心が、従来の特定のタスクに特化したツールから、Geminiのような高度な汎用AIへとシフトしつつあります。

WEB担当者の業務を直撃する4つの主要ツール

このGemini 3.0 Proを土台として、コンテンツ制作、デザイン、開発といったWEB担当者の主要業務を革新する4つのツールが登場しています。

①NotebookLM

NotebookLMは、コンテンツの「中身（データ）」さえあれば、その要約やビジュアル化といったアウトプット形式の編集・生成を容易にし、コンテンツホルダーである企業にとって即座に導入すべき画期的なツールです。

自社コンテンツのURLを入力するだけで、その内容に基づいたスライドを瞬時に生成できます。数年分の専門知識を基にした要約資料作成を劇的に効率化してくれるので社内マニュアルなどあれば今後積極的に使うことをお勧めします。

②Nano Banana Pro

ナノバナナは、画像生成AIの分野におけるGoogleの最新エンジンです。

従来の画像生成で発生しがちだった「変な画像」や「ガチャ的な出力」が大幅に減少し、ほぼ思い通りの画像が出力されるレベルに到達しています。

他にも、これまで難しかった、画像の中に含める日本語や漢字の文字が正確に表示されるようになりました。

この進化により、デザインの仕事そのものの中心となるほど、広告バナー作成などの業務を大きく変える可能性があると指摘されています。

③Anti-Gravity

Anti-Gravityは、一言でお伝えするとプログラミングの専門知識がない人でも、簡単なゲームやウェブサイトを開発できる「エンジニアリングの民主化」を推し進め、事業企画やマーケティング担当者がアイデアを直接形にできる環境を提供してくれるツールです。

「e-コマースサイトの設計から運用まで」といった複雑なタスクも、AIエージェントが計画を立て、実行・検証を繰り返すことで自動的に完遂してくれます。

④Gemini 3.0 Pro

Gemini 3.0 Pro自体も、戦略的な計画や複雑な問題解決における「壁打ち相手」として最高レベルの機能を提供します。

現時点でのビジネスの現状や今後の目標などを与えることで、利用者の能力を超えた示唆に富む答えや、それを要約したビジュアルを容易に作成することが可能です。

「ハウ」のコモディティ化が意味すること

上記のようなAIツールの普及によって、「誰かに何かを伝えるためのコミュニケーション作業」にかかっていた時間とコストは劇的に低減します。

AIが代替する「ハウ」の作業例

• 資料作成（営業資料、会議資料、ホワイトペーパー）

• 広告バナーやSNS画像の制作

• コピーライティング

例えば、箇条書きの走り書きのようなコンテンツであっても、AIに貼るだけで「優れたスライドにしてください」と指示すれば、非常に洗練された資料が瞬時に作成されます。

この結果、今後数ヶ月の間に、AIによって大量に作成された「インフォグラフィックの洪水」が起こるだろうと予測されます。

「分かりやすく伝える」「まとめる」「編集する」という技術的な「ハウ」が誰でも容易に実行可能になったことで、この技術的なプロセスを専業としていた職業は、淘汰の波に直面する可能性が高まります。

「コンテンツの中身」と「ブランドの信頼性」へ

早速このサムネイルもAIで作ってみました。

「ハウ」がコモディティ化することで、AIを使ったもので溢れかえることになり、今後ますますアウトプットの量だけが増大します。

そのため今後はいかにシフトチェンジしていくことが予想されます。

コンテンツの「中身（What）」

 顧客がコンテンツを読んで「確かに勉強になる」「本質的な価値がある」と深く納得できる、質と深さを備えた情報そのもの。

ブランドの「信頼性」

類似のコンテンツが氾濫する中で、自社のコンテンツが「やっぱりこれ（信頼できるブランドのもの）を見ておこう」と選ばれる、情報提供者としての揺るぎない信用とブランド力。

質の低いAI生成アウトプットが増えるほど、市場は逆に本質的な価値（コンテンツの質と信頼性）をより強く希求し、それを持つ企業や個人に集中するという、健全で正当な競争環境が生まれることを意味します。

AIは「ハウ」の最強の実行者となりますが、「What」と「信頼性」は、依然として人間の思考、経験、そしてブランド戦略によってのみ生み出される価値であり続けます。

とりあえず今後どうすればいい？

この劇的な変化の波に乗り、競争優位性を確立するために、まず推奨されるアクションは、これらの新しいツールを実際に業務で試してみることです。

特に、ご自身のコンテンツを活用し、そのインパクトを実感するために、まずはNotebookLMの使用がおすすめです。Youtubeや資料の内容も簡単に要約できますし、弊社で使用しない日はないかもしれません。

無料版も提供されていますが、より高性能な機能は低額（約3,000円程度）で契約できるため、まずはNotebookLMを導入し、業務することをおすすめします！

AIを単なる効率化ツールとしてではなく、コンテンツの質を高め、ブランド価値を最大化するための戦略的なパートナーとして積極的に活用していきましょう！